大晦日の風物詩「除夜の鐘」は、108回の鐘の音で煩悩を払うとされる日本の伝統行事です。
長野市内には、一般の人が鐘を撞けるお寺も多く、一生に一度の貴重な体験を楽しむことができます。
今回の記事では、長野市で除夜の鐘を撞けるお寺5選を詳しくご紹介。
鐘のつき方の手順やマナーについても解説していますので、初めての方でも安心して体験できますよ。
大晦日の深夜、心静かに新年を迎える準備をしてみませんか?
長野市内で除夜の鐘がつける神社5選!
それでは長野市内で除夜の鐘がつける神社を詳しく紹介していきます。
近所の神社や行ってみたい神社があればチェックしてみてくださいね。
善光寺
鐘桜から城山公園側に抜ける道
— まなみんᵕ̈* (@MaNaMin_221) February 12, 2024
善光寺の除夜の鐘は108名限定で一般の人も叩けるらしい😌 pic.twitter.com/bF0C6soaSG
「遠くとも一度は詣れ善光寺」と謳われるほど有名な善光寺。
その御本尊である一光三尊阿弥陀如来は、日本最古の仏像とされ、百済から伝えられた貴重な歴史的遺産です。
1,400年以上の歴史を誇り、本堂や鐘楼などの多くの建造物が国宝や重要文化財に指定され、年間700万人以上が訪れる名刹です。
善光寺の「除夜の鐘」は、どなたでも参加可能とされていますが、鐘を撞けるのは108人限定。
整理券は毎年大晦日の23時頃から配布されるのが通例ですが、22時にはすでに列ができることもあるため、早めの到着が安心です。
年によって配布時間が変わる可能性もあるので、事前に確認するのがおすすめです。
また、鐘が鳴り終わる早朝1時からは、1年に1度の法要「朝拝式」が行われます。
この貴重な法要もぜひ見学してみてください。
有名なパワースポットで心新たに新年を迎える体験をしてみてはいかがでしょうか。
神社の地図(GoogleMap)
往生寺
往生寺 pic.twitter.com/kYgv87H6Lo
— タイフェス@長野市🇹🇭 (@TaroNagano77) January 1, 2023
善光寺の奥の院とされる往生寺は、『刈萱道心と石堂丸』の物語で知られる刈萱上人が晩年を過ごし、没した由緒あるお寺です。
境内には刈萱と石堂丸が彫った親子地蔵尊が祀られており、厄難を救い極楽へ導くと信仰を集めています。
また、地元出身の草川信が作曲した童謡「夕焼け小焼け」のモデルとなった鐘があることでも有名です。
大晦日の往生寺は、二年参りをする家族連れで賑わいます。
二年参りとは、大晦日から元旦にかけて前年と新年の2回お参りすることで、ご利益が2倍になるとされる地域独特の習慣です。
往生寺では鐘を撞く参加者が少ない場合、お寺の方が再度鐘撞きをお願いすることもあり、何度も鐘を撞ける可能性があります。
一生分の煩悩を払える貴重な体験になるかもしれません。
伝統と信仰が息づく往生寺で、新年のスタートを迎えてみてはいかがでしょうか。
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蓮香寺
立派な山門に惹かれて入った川中島の蓮香寺。本殿は意外にも完全な現代仕様だった。 pic.twitter.com/QO0UtOFakf
— sightaw (@sightaw) May 12, 2019
蓮香寺は、京都の知恩院を総本山とする末寺で、南北朝時代に創設され、安土桃山時代に現在の地へ移転しました。
長野オリンピックではドイツのゲストハウスが設置され、選手や関係者を迎えた歴史を持つ由緒あるお寺です。
大晦日の深夜0時からは、明治13年に建立された鐘楼門で除夜の鐘撞きが行われます。
毎年多くの地元の方々が訪れ、賑やかな雰囲気の中で新年を迎えます。
ジェット風船を飛ばしたり、甘酒の振る舞いがあったりする年もあり、家族連れにも人気のイベントです。
鐘撞きの順番を待つ間は、お焚き上げの炎で体を温めながら心静かに新年への思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
地域に根付いた伝統行事を体感できる蓮香寺で、特別な年越しをお楽しみください。
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大英寺
松代、大英寺
— 上田原刑部 (@uedahara0214) January 7, 2023
信之が妻の小松姫の為に建てた寺であり、本堂は小松姫の御霊屋でもあります。葵紋が目立ちますね😉
小松姫は松代に来る前に亡くなっており、墓は上田の芳泉寺にあります。宗派はどちらも浄土宗ということで「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えてきました。 pic.twitter.com/juoFVI9SY0
松代藩初代藩主・真田信之の妻、小松姫の菩提を弔うために建立された大英寺は、真田家ゆかりの地として知られています。
特に霊屋(たまや)は真田家最古の建物で、現在は本堂として使用されています。
江戸時代初期の歴史を随所に感じられる境内は、NHK大河ドラマ『真田丸』の影響もあり、多くの観光客が訪れる人気のスポットです。
大英寺では、毎年大晦日に地元の方々が集まり、除夜の鐘を撞いて新年を迎えます。
整理券は配布されず、訪れた人が順番に鐘を撞けるスタイルです。
真田家の歴史を感じる特別な場所で、静かに心を清めながら新年を迎えてみてはいかがでしょうか?
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證蓮寺
因みに霊廟の門は松代の證蓮寺の山門になってると教えてもらえました。 pic.twitter.com/NmzwsQ8uSI
— 寛麿 (@kanmaro1207) May 8, 2022
親鸞ゆかりの歴史あるお寺、證蓮寺。
寺町の一角に位置し、境内には聖徳太子像を祀る太子堂が佇んでいます。
證蓮寺は国の登録有形文化財にも指定され、建築や歴史に興味がある方にも見ごたえのある観光スポットです。
大晦日の除夜の鐘は、0時ちょうどから始まります。
希望者はお寺の方と一緒に鐘を撞くことができ、地元の方々が集う温かい雰囲気の中、新年を迎えることができます。
整理券は必要なく、鐘を撞きたい方はお寺の方に声をかけるだけで参加可能です。
證蓮寺で心静かに鐘を撞き、歴史ある空間で新しい年を迎えてみてはいかがでしょうか。
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除夜の鐘の正しいつき方やマナー
除夜の鐘をつく際の正しい方法はシンプルですが、基本的なマナーを押さえることで恥ずかしさを感じることなく、自信を持って参加できます。
まず、鐘に近づいたら、仏様に感謝や願いを込めて合掌し、一礼をしましょう。
その後、鐘をつくための撞木(しゅもく)を手に取り、紐をしっかりと持って後方に引き、鐘に優しくあてます。
このとき、鐘を強く叩きすぎないよう注意が必要です。
鐘の音を美しく響かせるためには、力を入れすぎず、落ち着いた気持ちでつくことが大切です。
鐘をつき終えたら、再び合掌し、一礼をします。
この一連の動作を通じて、仏様への感謝や願いを静かに心に念じましょう。
順番待ちの方がいる場合は、鐘を一度鳴らしたら速やかに次の方に譲ることがマナーです。
また、鐘と鐘の間隔は30秒以上空けることで、鐘の余韻を楽しむとともに、梵鐘を守ることにもつながります。
さらに、本堂への参拝後に鐘をつく「戻り鐘」は縁起が良くないとされているため、必ず参拝の前に鐘をつきましょう。
これらのマナーを守ることで、恥ずかしさを感じることなく、心静かに新年を迎える特別な体験ができるはずです。
除夜の鐘に関するよくある質問
まとめ
以上、長野市で除夜の鐘がつける神社5選でした。
長野市で一番有名な神社は善光寺かと思いますが、あと4箇所も除夜の鐘がつける神社があるので、大混雑を避けたい方は善光寺以外の神社を訪れるのもいいかもしれません。
2025年に長野市で除夜の鐘をつきたいと考えている方は、ここで紹介した5箇所の神社を参考にして選んでみてくださいね。