「幻想的なしだれ桜を見たい!」
そんな方におすすめなのが長野市鬼無里・高橋のしだれ桜。
例年の見頃は4月下旬から5月上旬で、満開時には美しい枝垂れが春風に揺れます。
週末は混雑しやすいため、早朝や平日が狙い目。
天気予報をチェックし、晴れの日に訪れるとより美しい景色を楽しめます。
駐車場も限られているので、時間に余裕をもってお出かけを!
鬼無里 高橋のしだれ桜の見頃はいつ?
昨日、4/19の高橋のしだれ桜です。見頃です! pic.twitter.com/Hsqm4ggcu7
— 鬼無里観光振興会 (@kinasatiku) April 19, 2018
長野市鬼無里にある「高橋のしだれ桜」は、地域の人々に大切に守られ続けてきた樹齢400年の古木。
長野市の天然記念物に指定されており、春の訪れとともに優雅に枝を垂らす満開の桜が見る人の心を癒してくれます。
標高差のある北信地方では、4月の終わりでもまだ桜が楽しめるスポットがあり、ここ高橋のしだれ桜も4月下旬から5月上旬にかけて見頃を迎えます。
高橋のしだれ桜の見頃は?
鬼無里エリアは長野市内よりも標高が高く、桜の開花時期が少し遅め。
ソメイヨシノが散った後でも、鬼無里ではまだ見頃の桜を楽しめるため、長野市内からのドライブコースとしてもおすすめです。
高橋のしだれ桜の歴史と伝説
高橋のしだれ桜は、1630年に鬼無里の松巌寺(しょうがんじ)の境内に咲いていた木の枝を分け、高橋地区の薬師堂の前に植えたのが始まりと言われています。
長野市指定の天然記念物にもなっており、地元住民が「100年後も美しい花を咲かせるために」と大切に手入れを続けています。
また、鬼無里には伝説の鬼女「紅葉(もみじ)」の物語が伝わっており、この地には歴史的な名所も点在しています。
そんな歴史ロマン漂う鬼無里の風景に、しだれ桜の優美な姿が映え、一層の趣を感じられます。
アクセス&駐車場情報
アクセス
車でのアクセス
バスでのアクセス
駐車場
• 専用駐車場なし
近くに車を停めるスペースはありますが、見頃時期は混雑することもあるため、少し離れた場所に駐車して歩いて向かうのがおすすめ
高橋のしだれ桜の見どころ
1. 満開時の美しい枝垂れ桜
樹齢400年のしだれ桜は、満開時にはまるで桜のシャワーを浴びているような迫力。
桜のトンネルをくぐるような気分で楽しめます。
2. 桜の根元に並ぶ石仏
桜の木の周りには石仏が並んでおり、地域の人々の信仰心を感じることができます。
石仏の美しい彫刻も見どころのひとつです。
3. 桜の歴史を伝える木製の案内板
案内板には、植樹された1615年と、石仏が建立された1828年の記録が残されており、この地に根付いた桜の歴史を知ることができます。
混雑状況&おすすめの時間帯
平日:比較的空いている
地元の方が訪れることが多いため、平日は比較的ゆったりと鑑賞できます。
休日・祝日:やや混雑
桜の見頃時期には、週末になると写真撮影や観光目的で訪れる人が増えるため、混雑することがあります。
おすすめの時間帯
• 午前中(9:00〜11:00)
まだ訪れる人が少なく、朝の柔らかい光の中で幻想的な桜を楽しめます。
• 夕方(16:00〜18:00)
夕日に照らされたしだれ桜のシルエットが美しく、混雑も落ち着いています。
リアルタイムの天気予報とオススメの服装
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✅ 長野市の天然記念物に指定されている樹齢400年のしだれ桜
✅ 見頃は4月下旬~5月上旬、標高が高いため遅めの開花
✅ 松巌寺から分けられた歴史ある桜、地域住民に大切に守られている
✅ 石仏や案内板も見どころ!歴史ロマンあふれるスポット
✅ 駐車場はなし、見頃時期は混雑するため早朝か夕方が狙い目
長野市内から少し足を延ばせば、満開のしだれ桜と歴史ある風景が広がる「高橋のしだれ桜」を楽しめます。
春のドライブやお花見散策にぜひ訪れてみてください!
鬼無里とは?
これから雨予報の鬼無里
— おいでよ鬼無里 (@OideyoKinasa) April 16, 2021
高橋地区にある「高橋のしだれ桜」
見頃を迎えていますよ〜
雨に煙る鬼無里の景色もステキです
週末はぜひぜひお立ち寄りください pic.twitter.com/iOK4JphzEB
長野市の北西部に広がる鬼無里(きなさ)は、裾花川の源流域に沿った豊かな自然と歴史ロマンが漂う地域です。
その名の由来には諸説あり、鬼が築いた一夜山の伝説や、鬼女紅葉(もみじ)の物語、さらにはかつてこの地が湖の底だったという話など、多くの言い伝えが残っています。
静かで神秘的な雰囲気を持つ鬼無里は、紅葉の名所・奥裾花渓谷や、樹齢400年の高橋のしだれ桜など、自然の美しさとともに歴史の深さを感じられる場所として、多くの観光客を魅了しています。
鬼無里の伝説と歴史
1. 鬼が築いた「一夜山」伝説
684年(天武13年)、天武天皇が信濃国への遷都を計画。
しかし、この地に住む鬼たちが一夜で山を築いて妨害しました。
これに怒った天皇は鬼たちを退治し、この地を「鬼のいない里=鬼無里」と名付けたと言われています。
現在、「一夜山」は初心者向けのハイキングコースとして整備され、登山しながら鬼無里の美しい風景を楽しむことができます。
2. 鬼女紅葉(きじょもみじ)伝説
平安時代、鬼無里には京から流された美女・紅葉が住んでいたと伝えられています。
紅葉は読み書きや医術を人々に伝えましたが、やがて兵を集めて都に戻ろうとし、山賊の首領に。
これを知った朝廷は平維茂(たいらのこれもち)に討伐を命じ、紅葉は33歳で命を落としました。
紅葉の供養のために建てられた松巌寺(しょうがんじ)では、毎年9月に「鬼女紅葉まつり」が行われ、紅葉伝説に魅せられた作家川端康成の文学碑も残されています。
3. 鬼無里はかつて湖の底だった!?「舟繋ぎの木」の伝説
鬼無里の中田地区にある十二神社には、「舟繋ぎの樹」と呼ばれる巨大なケヤキがあります。
かつて鬼無里は湖の底だったとされ、湖の南西に位置する飯縄神社(小川村)とを結ぶ渡し船があり、その舟を繋いでいたのがこのケヤキだったと言われています。
ある時、虫倉山と新倉山の間で山崩れが起き、湖の水が流れ出したことで、鬼無里の土地が現れたと伝えられています。
戦国武将と鬼無里
1. 木曽義仲(源義仲)と鬼無里
1183年(寿永2年)、木曽義仲(源義仲)は平家討伐のため北陸へ向かう途中、鬼無里を通過。
このとき、守護仏の「大聖智慧文殊菩薩像」を鬼無里に預け、その後帰ることなく亡くなりました。
義仲の死後、この仏像を祀るために土倉文殊堂が建立され、現在も信仰の対象となっています。
また、義仲の家臣たちが鬼無里に住みついたことから、現在の鬼無里には「今井姓」「樋口姓」の家が多いと言われています。
2. 武田信玄と鬼無里
戦国時代、武田信玄が上杉謙信との戦いに備え、鬼無里を重要な防衛拠点としていました。
1557年(弘治3年)、信玄は家臣に「鬼無里に夜襲の可能性があるため、敵の動きを確認し、道の様子を報告せよ」との指示を出しています。
このときの書状が現存しており、長野市立博物館に展示されています。
これは、鬼無里が当時の戦略的要地であったことを示す貴重な資料です。
花見に関するよくある質問
まとめ
• 長野市鬼無里にある「高橋のしだれ桜」は、樹齢400年の歴史を持つ天然記念物
• 例年の見頃は4月下旬~5月上旬と、長野市内の桜より遅めに楽しめる
• 松巌寺から分けられた歴史ある桜で、地域の人々によって大切に守られている
• 満開時には、優雅に枝を垂らした桜が春風に揺れる幻想的な景色を楽しめる
• 桜の根元には石仏が並び、歴史と信仰が息づく神秘的な雰囲気
• 専用駐車場はなく、近くに車を停めるスペースはあるが、見頃時期は混雑するため早朝・夕方が狙い目
• 鬼無里の伝説や歴史とともに、春の風情を感じられるドライブスポット
• アクセスは長野ICから車で約1時間、または長野駅からバス&徒歩30分
• 午前中(9:00〜11:00)や夕方(16:00〜18:00)が比較的ゆったり鑑賞できる時間帯
• 鬼無里には「紅葉伝説」や「一夜山伝説」など、興味深い歴史が残るスポットも多数あり、観光とセットで楽しめる
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歴史と伝説に彩られた鬼無里の「高橋のしだれ桜」。
春の訪れを感じながら、悠久の時を刻む桜の美しさに浸ってみてはいかがでしょうか?